ED(Erectile Dysfunction)とは英語表記で、日本語訳は「勃起機能の低下」を意味します。勃起障害や勃起不全と呼ぶこともあります。
この言葉を聞くと、いかにも全く勃起しない状態のようにも聞こえますが、決してそうではありません。
朝起きた時にいわゆる朝勃ちしない、勃起に時間がかかる、勃起するがすぐに萎えてしまう(中折れ)などの兆候が見られる方はEDの疑いがあります。
専門家の間でも定義があり、「性交時に十分な勃起やその維持ができずに、満足な性交が行えない状態」とされております。
EDとはどんな状態か?
具体的にEDとはどんな状態なのでしょうか?
「朝起きた時に勃起していない」、「性行為中に途中で勃起が萎えてしまう」、「勃起が長く続かず、勃起しないこともある」など、人により状態は異なります。
あなたも思い当たる症状はありませんか?
そもそも勃起状態とは、性的刺激が脳からの伝達信号により、神経を通して陰茎に伝わると、陰茎海綿体の動脈が大きく膨らみ血液が流れ込みます。これが正常に勃起している状態になります。
血管自体に動脈硬化などの障害があった場合には、陰茎海綿体の動脈が膨らまないため、十分な量の血液が流れ込まず、勃起が起こらないという状態になります。
EDの原因とは?
90年代に成人男性を対象として行われた調査があり、成人男性の4人に1人が「勃起が十分ではなく、時々性交ができない」中レベルでのED、または「勃起しないため、常に性交ができない」完全EDです。
「たまにできない」低レベルでのEDを含めると、EDと診断される人はさらに増加し、外来患者さんでの調査ですが、成人男性のなんと53%にものぼるようです。
上記からも分かるように、何もあなただけが抱える問題ではありません。
ここで主な3つの原因をご紹介させて頂きます。
精神的なストレスがあるケース
日常生活においてのちょっとしたストレスが原因で起こるEDです。
例えば、仕事の上司から「お前はダメな奴だ」などと言われ、その言葉の暴力にショックを受けてEDになることもあります。
他にも、経済的にストレスを感じている、結婚生活にストレスを感じているなども原因として挙げられます。
神経細胞や血管に障害があるケース
年を取るにつれて神経細胞や血管に障害が起きる為、それが原因でEDの症状が出てくるということもあります。
加齢に伴うEDは避けられないですが、若いうちからのEDになりうる病気の予防さえしっかりしていれば、高齢となってもしっかり勃起し続けることは可能なのです。
加齢以外にも、糖尿病や高血圧などのいわゆる生活習慣病が原因となり、神経細胞や血管が障害を受けて起こるEDもあります。
例えば、陰茎を通る動脈の動脈硬化が進むとEDが起こりやすくなります。
過度な喫煙や飲酒も例外ではありません。
服用中の薬の副作用でEDになるケース
服用している薬がEDを引き起こす可能性もあります。
解熱剤や消炎鎮痛剤、抗うつ薬などは中枢神経に作用するので、副作用的にEDを引き起こす可能性があります。
中枢神経、末梢神経、循環器系、消化管に作用する薬剤はその類です。
EDを改善するには?
EDの治療にはED治療薬というものがありますが、一時的に勃起をサポートしてくれるに過ぎず、これで治ったというものではありません。
若いうちのEDであれば、自信を取り戻しながらも徐々に薬の服用回数を減らしていくことでEDを解消できる可能性も高いです。
しかし、毎回性行為の際には使用することになりますので、経済的にも負担がかかってしまいます。
ですので、薬に頼ることなく根本的に解決する方法をみなさんにご紹介させて頂きます。
もちろん薬を否定はしておりませんので、ED治療薬のサポートを得て、しっかりとした勃起感覚を取り戻すことは、根本的にEDを改善することにも役立ちます。
ED発症の予防に繋がる方法として食生活の見直しをオススメします。
EDの原因である血行不良は、喫煙・ストレス・筋肉疲労・「炭水化物・コレステロール・脂質」の過剰摂取・水分不足などから引き起こされます。
なのでここは、「お茶」「魚類」「海草類」「納豆」「酢」「キノコ類」「野菜」といった血液をサラサラにしてくれる食事を心掛けましょう。
ちなみに、男性の精液を作るには、たんぱく質やビタミン、ミネラルが必要不可欠となってきます。これも効率よく食事メニューに加えましょう。
この食事方法は、実はまだEDではない方にとってもED予防法としてオススメです。
血行不良の原因は運動不足にもよりますので、筋トレを毎日欠かさずに行うこともオススメします。特に下半身中心の筋トレです。
ランニング、スクワットなどが好ましいです。
毎日少しずつでも良いので、必ず継続して続けることを意識して下さい。
現在EDに悩んでいる男性はたくさんいらっしゃいます。
あなただけではありません。
早期発見、早期治療とは良く言いますが、気付いた今が治療のタイミングなのです。
豊かな未来の為に、一歩踏み出してみませんか。